統合失調症と治療・完治

統合失調症の診断は、本人または家族との問診を中心に進められます。そしてその問診をもとに病名が診断されます。統合失調症の診断基準マニュアルには「DSM-�W-TR」（アメリカ精神医学会が編集した精神疾患の分類と診断のマニュアルと基準）と「ICD-10」（WHOの国際疾病分類基準）が存在します。これらDSM-�W-TRとICD-10のどちらを採用するかは病院や医師ごとの判断になっています。
そして現在、統合失調症治療の基本は、薬物療法と心理社会的な治療が両輪になっています。なかなか周囲からの理解が得られないために、病院に通いながらも無理して働くことになり、 統合失調症は治療のために必要な休養を取ることが難しいのです。
そのため何年、何十年と統合失調症に完治に悩まされる人も珍しくありません。 しかし最近では統合失調症の原因はドーパミンなどの脳内物質のアンバランスさだということも解明され、 初期の段階から投薬治療を行うことで、数ヶ月で完治するケースも出てきています。
この話からも分かるように、精神病といっても結局は脳内物質のバランスだったり、脳にちょっとした欠陥が生じてしまったりという、体側の不具合も起きているのです。 そのため統合失調症の完治を目指すのであれば、変に偏見を持たず、早くから病院にかかることをお奨めします。